先日、とあるPR会社の業界セミナー&会社説明会に行ってきた。

業界セミナーの方は至って普通のお話で、かなりざっくりとした内容でした。

戦略PRを読んでおけばそれ以上の知識が得られます。

まあ大半の学生は初めて聞く様子で、多くの人がアンケートで”大変参考になった”に○してました。(覗き見)

個人的な意見ですが、本気でPR業界を志すなら戦略PRを読む努力ぐらいはした方がいい。

読んでたら、あのセミナーが大変参考になるなんてことがあるはずがないので。

まあそもそもまだセミナーレベルなので本気じゃないのかもしれませんが。

それよりも気になったのが、この会社の意味の分からない広告批判。

いくら広告会社から少しでもPR会社に引き込みたいからってそれはない。

そこの社長自らおっしゃっていたのは、

「もう広告は効かなくなった。それによってPRが広告に取って代わる存在になる。」と。

おいおいちょっと待てよ、って感じですよね。

広告が効かなくなったら、ホントにPRに取って代わるのでしょうか。

広告が効かなくなったら、テレビCMが減少する。

そうすれば、テレビは衰退していき、視聴者数も減少していく。

この流れは他のどのメディアでも言えること。

でも、PRってそもそもメディアありきの存在だ。


メディアに価値のある情報を提供して、取り上げてもらうのが仕事の1つ。

そして、マスメディアを使って、「世の中の空気づくりをすること」がPRの役割。


よってマスメディアの影響力が減少するのはPRにとっても喜ばしくないはずだから、広告会社をもっと応援・協力すべき立場にあるはず。

戦略PRではだからこそ、あえて広告とPRの垣根は無くなるし、共存していかなければならないと言っているんだと思う。

自分もこれにはホント同感。

それなのにこの会社は大丈夫か?と思いながらも、もう少しこの社長に色々と聞いてから判断するかと思い、質問しに行きました。

僕)質問よろしいですか?

社長)いいよ。

僕)広告が効かなくなったら、マスメディアの影響力が減少してそれに接触する人も減り、PR効果もなくなるのではないでしょうか。

もしくは、他に影響力のある媒体に取って代わるだけなのでしょうか。

社長)そうだね。フリーペーパーとかさ。これからはパーソナライズ化して考えてく必要があるね。

僕)・・・なるほど。ありがとうございました。

PRは世の中の空気づくりをすること。

なのに、マスメディアに取って代わる媒体で最初にあがるのがフリーペーパーて・・・。しかも、それも広告収入で成り立ってる媒体じゃん。

それに、今の世の中がパーソナライズ化しているからと言って、それに合わせていったら世の中の全体の空気はつくれないと思いません?

もちろん、狭く深く刺さる媒体を探すことも重要だと思いますが、自分は例え世の中がパーソナライズ化していく中でも、

流行りを生み出す何かしらの共通項を捉えてマスメディアを有効活用して空気づくりをするのが大事なのではないかと思いました。

最後まで矛盾だらけだった、とあるPR会社の社長。

こんな会社に良いパブリックリレーションズを構築できるとは思いません。

今回で、こういう考え方の違う会社には絶対に行きたくないと思った今日この頃。

ポッチとな

シナジー効果を生むことを考えるー