マッキンゼー式、幸福論。
マッキンゼーの情報整理法のひとつに、「空・雨・傘理論」というものがある。
・空が曇ってきた⇒状況認識=事実
・雨が降りそうだ⇒その状況が引き起こす事柄=解釈
・傘を持って行こう⇒それに対して取るべき方策=行動
というものらしい。
これによって、論理的に情報を整理することができる。
さすがはマッキンゼーであると感嘆の声をあげずにはいられない。
またしかし、この考え方は情報整理だけに留まらないと思う。
それは、人の人生すら変えてしまうポジティブな可能性を秘めている気がしてならないのだ。
『客観的事実に基づいて自分なりに解釈し、最適の行動するということ。』
人はその客観的事実によって幸か不幸かが決まるのではない。
その事実をどう解釈するかによって幸福にもなれば、不幸にもなるのである。
この解釈は自分がするものであって、他人がするものではない。
したがって人は自分の力でしか幸せになれない。
逆を言えば、人は自分自身の力によっていくらでも幸せになれるのだ。
その力とは事実から目を背けずポジティブに解釈し、行動する力である。
大学受験を家庭環境のせいにする人のために下記のような例にとって考えてみよう。極端な例かもしれないが、
ものすごく貧乏で塾に行くお金なんてなくて、満足いく勉強環境が与えられなくても東大に入って幸せを手にする人だっているし(不幸→幸福)、
逆に大金持ちの子供に生まれても親が口うるさいだの何かにつけて文句を言って、結局どこの大学にも受からず不幸になる人だっている(幸福→不幸)。
また、テスト勉強の際には、
・試験前日だが全く勉強していない(事実)→合格は無理(解釈)→勉強しない(行動)ではなく、
・試験前日だが全く勉強していない(事実)→あと1日あるから今から頑張ればなんとかなるかもしれない(解釈)→勉強する(行動)
と考えたいものだ。
例え客観的事実が不幸であっても、主観的解釈がポジティブであれば幸せになれる可能性を誰もが持っている。
どんなに一見不幸だと思える状況でも、それを幸福に変える力。
そんな簡単に手に入るものではないかもしれないが、
これさえあれば、まさに無敵。